重陽の節句

まるで輝石のような光沢を放つ
それでいて柔らかな
瑞々しい花弁に置かれた朝露
芳香の移ったその露を集め
菊花の酒を醸そう
いついつまでも
貴方の隣にいられるように
共に長寿の酒を酌み交わし
重陽の菊を愛でる事が出来るように
貴方と私の杯に
菊花の酒を注ぎ
揺れる面に月を映し
ああ 共に飲み干そう
いついつまでも
二人の息吹の続くように