〜朧 月〜

春の夜 天空にかかるその月は
私の心のように 霞んでいる
ぼんやりと はっきりしない輪郭は
どっちつかずの私の気持ち
貴方にただ一言
「好きです」と言ってしまえば
それですべてが決まるのに
貴方が「是」と言うのが怖いのか
それとも「否」と言われる事が怖いのか
霞む朧月に問いかけても
応えはなく
ただぼんやりとした月光が
私を見下ろしているばかり