寒 牡 丹
降り積もる雪の中
鮮やかに色を散らす
百花の王に相応しく
凛として美しく
たとえ誰の目に留まらずとも
誇り高く咲き続ける
そこに己のある事を
ただ己のみが知っている
ゆえに雪に首を垂れるなど
決して自身に許しはしない
それこそが
百花の王の自負