嫦娥
西王母の苑の奥にある
不老不死の桃花の神酒
その酒甕を盗み出し
一人の仙女が月へと逃げた
見上げる夜空にかかる
白い面のあの月に映るのは
寂しく生を連ねる仙女の姿
ただ一人で永遠の命を生きる
孤独な仙女 嫦娥の姿