人生の四季


人は生まれてより

青き春の迷宮に惑い

傷付き 時に思い悩む

若さゆえの無知・無謀


人を愛してのち

朱き夏に焼かる

焦がれ 妬みにもだえる

愛するがゆえの恋慕・憎悪


人は老いてより

白き秋に遊ぶ

笑い 慈しみ育て

老いるがゆえの心の平穏


人は死に面して

玄き冬に臨む

静かに 来世を見つめて

命果つるがゆえの魂の安寧