夏の宵に飛び交う
ほのかな光は
記憶の底に眠る
過去の人を連れて来る
伝えられなかった言葉を
もう一度伝えるために
大切な人に
もう一度逢うために
小さな光に導かれ
懐かしい人が帰ってくる
迷わぬように
見失わぬように
清らかな水辺よりの使者が
安らかな時を運び来る